一般的な易解釈シリーズ:沢水困(たくすいこん)


47卦 沢水困たくすいこん


◆ 象意:

この卦は異なる卦(坎と兌)の組み合わせ。

兌は“陰”で悦びを意味し、坎は“陽”で水を意味する。

残念ながら水が干上がっていて、自分の才能を生かすことが難しい状態を示している。しかしそれでも正しい道を貫き、自分自身を楽しむことができれば、何かを成し遂げて困難な状況から抜け出すことができる。

池の底が抜けていて、水が流れ出してしまっているので、もはや魚達も生きられない。紳士は、ただただ困窮し、徳のない品性の卑しい人は自暴自棄になり悪事を行う。


◆ 運:

すべてが期待通りにはいかない。
偉大な龍も、水がほとんどない浅瀬を泳いでいて、海老にすら馬鹿にされてしまう始末。


◆ キャリア:

あなたは非常に悪い状況にあり、大きな困難に苦しんでいる。しかし不適切な手段をとれば、ますます深みにはまる。逆に、困難な状況に陥っても、誠実さ・自発性・自立心を失わず、信念を失わずに冷静に物事を捉えれば、最後には成功を収めることができるだろう。


◆ ビジネス(商売):

熾烈な競争に直面し、倒産する可能性が大きい。
失望せず、逆境に立ち向かえ。そのためには、日々修養に努めること。
自分の行動を注意深く反省し、教訓をまとめ、再び立ち上がれるようにすべし。性急であってはならない。もし儲かっても調子に乗ってしまい新たな苦境に陥る危険性が高い時なので、よく自戒し、気をつけなければならない。


◆ 名声:

急がば回れ。
控えめな態度、ゆっくりとした歩みで進まなければならない。
いまは確固たる信念を持つべきで、信念だけが名誉へとつながる。
後ろ指をさされるような事はすべきでない。


◆ 結婚:

冷静かつ楽観的に対処し、自分の性格には特に注意を払うべし。


◆ 野心・願望:

知的で賢明だが、才能がありながらも発揮する機会に全く恵まれない。
龍ですら浅瀬でうずくまっている。
しかし、ひどい困難に直面したからといって自信を失うことなく、改善するために懸命に努力すべし。運に頼る考え方は捨てて、まじめに努力を続ければ、自分の理想を実現することはできなくとも、思いもしてなかった何かを達成する事になる。


補足:

卦を見ると、坎は池底にある危険を表していて、兌はその上にある喜びを表している。このことは、まず危険に遭遇し、次に苦難に遭遇するが、最終的には喜びを得るという運勢の流れを表している。

つまり、トラブルに巻き込まれて自分の才能を発揮できなくても、正しい道を貫き、自分なりに楽しむのが良く、そうしていれば何かを成し遂げる、トラブルから抜け出せる卦である。

独自解説版:
https://yoshinasi.blogspot.com/2024/07/blog-post_29.html

コメント

このブログの人気の投稿

一般的な易解釈シリーズ:第59卦 風水渙(ふうすいかん)

【インド占星術】マハーダシャ―が変われば人格も激変する事がある

【易】変わらぬ関係を守るためには、変わり続けねばならない。雷風恒