【易】恐怖の火水未済、プレッシャーを越えろ!


以前に、思わぬ厄介な仕事が回ってきた時の話。
不安になり、易をたててもらった所、
「火水未済(かすいびせい)」が出てきた。


本当を言えば、その卦をみるまでもなく、
最初に仕事の概要を聞いた時点で
正直この仕事は自分には無理だと思っていた。
自分にはレベルが高すぎる。

しかし、お世話になった人からの依頼だったため、
紆余曲折を経て、できる限りのことをやろうと決めた。

それで、実際はどうだったかと言うと、
やはり最初から最後までかなり手を焼く事になった。

なにしろ、フタを開けてみると、思っていたよりも
沢山の人が関わる案件だったため、意見をまとめる
だけでも大変だと気付くのに、時間はかからなかった。

その上、それまで、その案件を回していた前任者と
連絡がとれず。つまり、きちんと引き継ぎがされず。
色々と悪条件が重なった。

また、関わる人達が、初見の人ばかりな上、
その中にも本件に初めて参加する人もいて、
初期段階から頭が痛くなった。

「もうこれは赤字になっても仕方ない、
それよりも、無事納品にこぎつける事を優先させよう」

仕方ないので、かなり初期でそう腹をくくった。

自分も不安だったが、卦も「火水未済」だったので、
とにかく時間をたくさんかけ、
何度も確認作業を繰り返しながら進むことにした。

普段の仕事よりも慎重に、
いや、それよりもう1段階、さらに慎重に。
やりすぎなくらい慎重に進めたが、
それでもまだ、想定外の事は何度か起きた。

メンバーが途中で変わったり、
新たな要望が後から発生したり、
原因不明の機械トラブルの発生、
度重なる スケジュールの変更 など。

そもそも「火水未済」の時は、
途中で何度か仕切り直した方が、上手くいくらしい。
どんなに最初の予定どおりに強引に行こうとしても、
様々な要因で「待った」がかかる。

いかに精密に良いスケジュールを立てられても、
その通りに遂行できるとは、ゆめゆめ思わない事だ。
(今回そのことを痛感した)

「もう赤字でもいい」と腹をくくったお陰で、
問題が出るたびに出来る限りの手をつくし、
アイデアをひねり出して、何とか切り抜けられた。

また幸い、各方面に相談をすれば、
それなりに手を貸してもらえる状況でもあり、
人間関係は悪くなかったので、何とかなった。

自分が未熟だという事を隠さず、
全ての人から教えを乞うつもりで
慎重な態度でのぞんだため、
協力が得られたのかも知れない。
(良く分からないが... )

1年近くかかり
どうにか形にする事ができた時、
私はやっと息をついた。

改めて自分の作業量を振り返ると、
完全に赤字になってしまったが、
そんな事より、気付けばかなり成長した自分がいた。
未経験だった事を、一度にいろいろ体験したからだ。

「火水未済」。

冷や冷やさせられる事が多いので、
できればもう出てきて欲しくない卦
だが、その反面、
それまでの殻をやぶって成長ができる卦だと痛感。

もしまた出てきた時には、
最初から「経験を積む修行の時」だと割り切ろう。



火水未済には
「男之窮也」=「男が窮まるなり」
すなわち
男が安泰の立場を失い窮地に立たされる、
女が男に取って代わる

といった意味もある。


上の仕事の件では、
前任者は男性で、長年専任していたのだが、
その担当者が首を切られる形となり、
その代わりとして私(女)が抜擢されたため、
そういう意味でも「火水未済」が出たのだと思う。

その流れさえ無かったなら、
「火水未済」でなく「水雷屯」が出ていたとしても
さほど違和感はない。

ただ強いて言えば、もし「水雷屯」だった場合は、
もっと全く前例がない状態から
ゼロから仕事を創り出していくイメージがある。

だから今回のように、
すでに存在するプロジェクトの中へ
後任者の私が飛び込んでいくようなのは、
やはり「火水未済」の方がしっくり来るだろう。

すでに存在するプロジェクトは、
卦に例えれば「水火済(すいかきせい)」だ。

そして、
「水火済」の後から
「火水済」の現象が生じてくる事は、
まさに易が説明している通り。


よく出来た話だなと、感心する。



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